サントリーニ島 Last Day — 海の上から見た、最後のサントリーニ
- 5月19日
- 読了時間: 8分
更新日:17 時間前
旅の終わりの朝
朝、目が覚めた瞬間に思ったこと。
「今日で、この旅も終わってしまうんだ。」
スペインから始まり、ギリシャへ。
10日間という長い旅でしたが、ここまで本当にあっという間でした。
名残惜しさを感じながらカーテンを開けると、この日も青空が広がっています。
今思い返しても、この10日間ずっと晴れていたことは本当に奇跡だったと思います。
5月のギリシャは天気が安定せず、風が強かったり、曇りの日が続くことも多いと聞いていました。
それでも毎日気持ちの良い青空に恵まれ、最高の景色に出会うことができました。
この日の予定は、お土産探しと夕方からのクルーズ。
旅の締めくくりにぴったりな一日になりそうです。
朝食と、お土産探し
まずはホテル近くのカフェで朝食を。
お店の名前は忘れてしまったのですが、アサイーボウルのようなものとパンケーキをいただきました。
「美味しかった」という記憶だけは今でもしっかり残っています。
朝食を終えたあとは、お土産探しへ。
今回はスペインでもたくさん買い物をしていたので、スーツケースはすでにパンパン。
「これ本当に必要かな?」
「まだ入るかな?」
そんなことを相談しながら慎重に選びます。
親友は私のことを本当によく分かっていて、
「ゆうきちゃん、それ前にも買ってたよ!」
「それは今はいらないんじゃない?」
「でもこれは絶対買った方がいい!」
と、いつも的確なアドバイスをくれます。
そんな何気ない時間も、今振り返るとかけがえのない旅の思い出です。
パッキング…のはずが
ホテルへ戻り、そろそろパッキング。
……と思いきや。
買ったばかりのドレスを着てみたり、
「こっちの方が似合うかな?」
なんて言いながら、二人でファッションショーが始まります(笑)。
もちろん写真撮影も。
最後まで、カメラは手放せませんでした。
そうしているうちに、あっという間にクルーズの時間です。

サントリーニ島を海から巡るクルーズ
今回参加したのは、サントリーニ島のカルデラを巡る約5時間のクルーズです。
船は島の南側にあるヴィリハダ港を出発し、レッドビーチ、ホワイトビーチ、ブラックマウンテンを海から眺めながらゆっくりと進んでいきます。
途中では火山島付近でシュノーケリングや天然温泉「ホットスプリング」を楽しみ、最後は船上でBBQを味わいながらサントリーニ島のサンセットを眺めるという、とても贅沢なコースでした。
サントリーニ島は、約3600年前に起きた巨大噴火によって島の中央が陥没し、現在のカルデラ地形が誕生しました。
私たちが歩いていたイアやフィラの街は、その巨大なカルデラの断崖の上に築かれています。
街を歩いている時は白い街並みの美しさに目を奪われていましたが、海から見上げると、その景色はまったく違いました。
切り立った断崖には、白い石灰岩だけではなく、噴火によって積み重なった火山灰や溶岩の地層が幾重にも重なっています。
白、ベージュ、黒、赤褐色。
場所によって少しずつ表情を変える岩肌は、何千年という地球の歴史をそのまま見せてくれているようでした。
クルーズ船は断崖のすぐ近くまで進みます。
人の小ささと自然の壮大さを同時に感じるその景色に、ただただ圧倒されました。
「自然って本当にすごい。」
そんな言葉しか出てこないほど、スケールの大きな景色でした。
レッドビーチと天然のホットスプリング
途中で立ち寄ったレッドビーチ。
過去の火山活動によってできた真紅の断崖と、黒赤色の砂浜。
そこへエーゲ海の鮮やかな青が重なり、サントリーニ島を代表する絶景が目の前に広がっていました。
そして楽しみにしていたホットスプリングへ。
外気温は暑いくらいでしたが、海へ入ると想像以上の冷たさ。
「ホットスプリング」と聞いていたので暖かいものを想像していましたが、最初は普通に冷たい海でした(笑)。
クルーズに参加していた皆さんも、
「これは冷たい……。」
という雰囲気で、誰も海へ入りません。
でも、
「せっかくここまで来たんだから!」
そんな気持ちで、私が一番最初に海へ飛び込みました。
本当に冷たかったです(笑)。
すると、一人入ったのをきっかけに、皆さんも続いて海へ。
「冷たいね!」
「でも楽しいね!」
そう言いながら、みんなで必死に平泳ぎをしてホットスプリングへ向かいます。
近づいていくと、
「あ、本当に暖かい!」
海とつながっているのに、その周辺だけ少しずつ水温が上がっている。
自然の力って本当にすごい。
そう心から感動しました。
しばらく海に入っていると体も慣れ、気づけば暖かく感じ始めます。
十分に温まったところで船へ戻ると、今度は船の上が急に寒く感じるんです(笑)。
でも、本当に絶妙なタイミングでクルーの皆さんが温かいBBQと飲み物を用意してくださいました。
たくさん泳いだ体に、その温かさと美味しさがじんわり染み渡ります。
海の上で迎えた、旅のフィナーレ
温かいBBQをいただきながら、クルーズで出会った皆さんとお話をしていると、少しずつ空の色が変わり始めました。
船はゆっくりとサントリーニ島の沖を進み、この旅最後のサンセットを迎えます。
昼間の青空は少しずつオレンジ色へと染まり、太陽が水平線へ近づくにつれて、海面には一本の光の道ができていきました。
水面いっぱいに太陽の光が反射し、海全体が黄金色に輝いているような景色。
その美しさに、船の上にいた誰もが言葉を失います。
もちろん私も、夢中でシャッターを切っていました。
ファインダー越しに見る景色も美しい。
でも、それ以上に肉眼で見る景色の美しさは忘れられません。
「この瞬間を写真として残したい。」
「でも、今この瞬間を自分の目にも焼き付けたい。」
そんな気持ちが何度も行ったり来たりしていました。
隣には、この10日間ずっと一緒に旅をしてくれた親友。
スペインから始まり、たくさん笑って、たくさん歩いて、たくさん写真を撮って、美味しいものを食べて。
「あっという間だったね。」
そんな話をしながら眺めた夕日は、一生忘れられない景色になりました。
旅には、その時にしか見られない景色があります。
でも、それ以上に、その時、その人と見た景色は二度と同じものにはなりません。
だからこそ、このサンセットは私にとって特別な一枚になりました。
夕日を背景に、一羽、また一羽と鳥たちが自由に空を飛んでいきます。
その姿を見ていると、
「また来てね。」
そう言って見送ってくれているような気がして、少し胸が熱くなったのを今でも覚えています。
サントリーニ島で過ごした時間が、少しずつ終わっていく。
嬉しい気持ちよりも、寂しい気持ちの方が少しだけ大きかった、旅のフィナーレでした。
クルーズを終えて
クルージングを終えたあとはホテルへ戻り、近くのレストランで夕食をテイクアウトしました。
ホテルの部屋で親友と、
「本当に楽しかったね。」
「10日間、本当にあっという間だったね。」
そんな話をしながら、旅最後の夜をゆっくり過ごします。
海で泳ぐと、どうしてあんなにぐっすり眠れるのでしょうか。
たくさん泳いで、美味しいご飯を食べて、たくさん笑って、たくさん話して。
心も体も満たされたまま、気づけば深い眠りについていました。
翌朝は朝イチにホテルを出発し、ティラ空港へ。
そこからヘルシンキ、そして羽田へ向かいます。
親友はそのままスペインで仕事があるため、空港でお別れでした。
もっと寂しくなると思っていました。
もちろん寂しい気持ちはありました。
でも、それ以上に「本当に楽しかった。」という気持ちの方がずっと大きかったんです。
この10日間を一緒に過ごしたことで、改めて親友のことが大好きだな、と感じました。
一緒に笑って、一緒に景色を見て、一緒に写真を撮って、一緒に美味しいものを食べる。
そんな何気ない時間が、どれだけ幸せだったのかを、この旅が教えてくれました。
離れることは少し寂しい。
でも、それ以上に「また一緒に旅に行こうね。」と思える。
そんな温かい気持ちで、日本へ帰る飛行機に乗りました。

10日間の旅を終えて
スペインから始まり、ギリシャへ。
10日間という長い旅でしたが、振り返ると本当にあっという間でした。
ガウディ建築に心を奪われたバルセロナ。
歴史の重みを感じたアテネ。
白と青の世界が広がるミコノス島。
そして、大自然の壮大さに何度も心を動かされたサントリーニ島。
一つひとつの景色が、今でも鮮明に心に残っています。
旅先では、美しい景色だけではなく、多くの人との出会いもありました。
現地で出会った方々の優しさ。
クルーズで一緒になった皆さんとの時間。
そして何より、この10日間を共に過ごしてくれた親友。
一人旅だからこそ出会える景色があります。
でも、誰かとだからこそ、何倍にも心が動く景色があります。
今回の旅は、その両方を改めて教えてくれた、大切な時間でした。
写真は、その瞬間を残すもの。
でも私にとって写真は、それだけではありません。
その場所の空気。
肌に触れた風。
鳥の鳴き声。
波の音。
一緒に笑った人の表情。
そして、その瞬間に自分の心が動いたこと。
目には見えないものまで思い出させてくれる、大切な記憶です。
今回撮影した何千枚もの写真にも、その一枚一枚に、その瞬間の想いが詰まっています。
これから作品として皆様へお届けする写真から、その場所の空気や自然の壮大さ、そして私が感じた感動まで少しでも伝わったら、写真家としてこれ以上嬉しいことはありません。
世界には、まだ私が見たことのない景色が数え切れないほどあります。
これからもカメラを持って世界を旅し、その土地でしか出会えない光や風景、自然が見せてくれる一瞬の美しさを、一枚一枚大切に写真に残していきたいと思います。
今回の旅も、ブログを通して一緒に旅をしてくださった皆様、本当にありがとうございました。
皆様に旅の景色や感動を共有できる時間は、私にとってとても幸せな時間です。
また次の旅でも、新しい景色と出会いを皆様へお届けできるよう、これからも撮影を続けていきます。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
clear Yuki


























































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