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サントリーニ編 Day 2 — 赤い崖の港から、憧れの青いドームへ

  • 5月12日
  • 読了時間: 13分


1日の始まり


昨日のディナーで感じた幸福を、そのまま抱えたような気持ちで目を覚ました朝。

美しい夕日を眺めて、美味しい料理を心ゆくまで味わって。

あれだけ満たされた夜を過ごしたからでしょうか。

この日は驚くほどすっきりと目が覚めました。


カーテンを開けると、窓の向こうには今日も眩しいほどの青空。

サントリーニ島2日目も、気持ちのいい晴れです。

「今日も晴れた!」

ただそれだけのことが嬉しくて、朝から心が軽くなりました。


目を覚ましてすぐ、青い海と白い街並みが目に入る。

なんて贅沢な朝なのだろう。


昨日とはまた違う一日が始まることに、わくわくが止まりませんでした。


この日の目的地は、イア地区の崖下にある「Ammoudi Bay」。

そして、海辺にあるレストラン「BASALT」を予約していました。


ホテルの「AGNADEMA」からは歩くには少し距離があるため、Uberで移動することに。


車窓の向こうを流れていく白い建物。

建物の隙間から、時折ちらっと見えるエーゲ海。

「今日は、どんな景色に出会えるんだろう。」

親友と話しながら、イア地区へ向かいました。



赤い崖の下に広がる、Ammoudi Bay


Ammoudi Bayは、サントリーニ島北西部に位置するイア地区の崖下に広がる、小さな港です。


私たちが滞在していたティラのエリアとはまた少し雰囲気が異なり、ティラは白い建物がぎゅっと密集し、細い路地やお店が並ぶ賑やかで華やかな印象だったのに対して、こちらは赤茶色の断崖がダイナミックに広がり、より自然の力強さを感じられる場所で、青く透き通った海とのコントラストがとても印象的でした。


海岸沿いには、新鮮なシーフードを楽しめるレストランがずらりと並んでいます。

海のすぐそばで、波の音を聞きながら食事を楽しめることでも人気のエリアです。

車で港へ近づいていくにつれて、建物の間から見える海が少しずつ大きくなっていきました。

そしてAmmoudi Bayへ到着すると、目の前に広がっていたのは、太陽の光を受けてきらきらと輝く海。


「わあ、綺麗……!」


到着した瞬間から、思わず声が出てしまいました。


写真では何度も見ていましたが、実際に目の前にすると、その青さと透明感に驚きます。

強い太陽の光が海の中まで届き、水そのものが発光しているよう。

海面には数えきれないほどの光の粒が浮かび、風が吹くたびにきらきらと揺れていました。


昨日もあれほど海の美しさに感動したはずなのに、また同じように心を奪われる。

サントリーニ島では、何度でも「綺麗」という言葉を口にしてしまいます。

ほかの言葉も探したいのに、本当に綺麗すぎて、それしか出てこないのです。笑




海のすぐそばにある「BASALT」


この日のランチに予約していたのは、Ammoudi Bayの海岸沿いにあるレストラン「BASALT」。

海までは、本当にあと数歩。


テーブルのすぐ向こうには青い海が広がり、波の音や潮の香りを感じながら美味しい食事を楽しめる、とても開放的なレストランです。


サントリーニ島の自然に溶け込むような、洗練されていながらも穏やかな雰囲気。

目の前では、小さなボートが海の上でゆっくりと揺れていました。

料理を待っている間も、気がつけば何度も海を眺めてしまいます。

太陽の光を受けて、刻々と色を変えていく水面。

時折吹き抜ける風。

遠くから聞こえる人々の楽しそうな声。

ただ席に座っているだけなのに、そのすべてが心地よくて。

時間まで、いつもよりゆっくりと流れているように感じました。


海を眺めながら食事をする。

文章にするととてもシンプルですが、目の前にこれほど美しい景色が広がっていると、それだけで一つの特別な体験になるのだと思います。


私たちが訪れた5月は、まだ本格的なハイシーズン前。

そのため、周辺のレストランには予約をせずに入っている方もいるようでした。


ただ、これから訪れる予定の方には、やはり事前予約を強くおすすめします。

特に海に近い席や、夕日の時間帯は人気が高いと思うので、早めに予約しておくと安心です。

Ammoudi Bayには、BASALT以外にも魅力的なレストランが本当にたくさん並んでいました。


歩くたびに、

「あ、ここも素敵!」

「このお店にも入ってみたい!」

と、気になる場所が次々に現れます。


海岸沿いにレストランがずらっと並ぶ景色は、眺めているだけでも楽しくて。

一度の滞在では、とても足りません。


またサントリーニ島を訪れることができたら、今度は別のお店にも行ってみたいです。

そんなふうに、もう次の旅のことを考えてしまいました。笑



ぺたん、としたタコさん


Ammoudi Bayを歩いていると、港町ならではの可愛らしい光景にも出会いました。

ロープに干された、たくさんのタコです。


海風を受けながら、ぺたんと平らになって並んでいるタコたち。

その姿がなんとも言えず愛らしくて、思わず笑ってしまいました。

ぺたっとなったタコさん。

可愛かったです。笑


「Sunset in Ammoudi」と書かれたプレートと共に干されていて、赤と青のコントラストが綺麗で、人気のフォトスポットになっています。


青い海。

赤茶色の崖。

小さな港と、海辺に並ぶレストラン。

そして、風に揺れるタコ。


サントリーニ島と聞いて思い浮かべる、白と青の洗練された街並みとは少し違う、素朴で温かな景色が広がっていました。

こういう場所もあるんだ。

そんな新しい一面を知ることができたのも嬉しかったです。

そして、ここでもまた、海の透明度と青さに感動しました。


深い青。

鮮やかな青。

光を通す、透き通るような水色。


同じ海なのに、見る場所や太陽の角度によって少しずつ色が変わっていきます。

サントリーニ島に来てから、私はいったい何度「青」という色に感動したのでしょう。

自然が生み出す色の豊かさに、また心を奪われました。



たった14分だと思っていた、ブルードームへの道


Ammoudi Bayをたっぷりと楽しんだあとは、サントリーニ島といえば!という有名な撮影スポットへ向かいます。


目指すのは、イアのブルードーム。

Ammoudi Bayから歩いて約14分。

「14分なら、すぐだね。」

そう思いますよね。

私も、完全にそう思っていました。


少なくとも、このときまでは……。笑

実際に歩き始めると、目の前に現れたのは、ものすごい坂道と果てしなく続く石段。


Ammoudi Bayからイアの中心部へ向かうには、通称「Oia Steps」と呼ばれる、約278段から300段もの石段を登る必要があります。


“徒歩14分”という数字だけを見て、すっかり油断していました。

最初は、「大丈夫、大丈夫!」と余裕の表情だった私たち。

しかし、登っても登っても階段が終わりません。


照りつける太陽。

じわじわと流れてくる汗。

そして、少しずつ震え始める足の筋肉。


「え、まだあるの……?」

「これ、本当に14分……?」


途中から、親友と何度も顔を見合わせていました。笑

思っていた以上に、大変です。

これから行かれる方は、水分補給と帽子をお忘れなく!

日差しがかなり強いので、無理をせず、自分のペースで登ることを強くおすすめします。


とはいえ、道中も本当に素敵でした。

可愛いお店やカフェ。

白い壁に咲く花。

そして、振り返るたびに広がるAmmoudi Bayの海。


少し登るたびに、先ほどまでいた港がどんどん小さくなっていきます。

「綺麗……でも足がつらい……。」

そんな感情を行ったり来たりしながら、一歩ずつ進みました。笑


時々立ち止まって写真を撮ったり、景色を眺めたり。

休憩するたびに目の前の美しさに元気をもらい、また歩き出す。

急いで登るのではなく、道中の景色も楽しみながら進むことをおすすめします。

大変だったからこそ、この道のりも忘れられない思い出になりました。



「私、本当にサントリーニ島にいるんだ!」


長い階段と坂道を登りきり、ようやくイアの街へ。

そして、ついに見えてきました!


青いドーム。

真っ白な壁。

崖に沿うように立ち並ぶ建物。

そして、その向こうに広がるエーゲ海。

写真や映像で、これまで何度も見てきた景色。


あまりにも有名で、私の中でもずっと「サントリーニ島を象徴する景色」だった場所です。

「ここが、かの有名な場所なんだ!」

「私、本当にサントリーニ島にいるんだ!」


目の前にその景色が現れた瞬間、やっと実感が身体の中まで届いたような気がしました。


画面の向こうで見ていた場所に、今、自分が立っている。

そう思うと、嬉しくて、なんだか少し不思議な気持ちになりました。


ただし、ここは世界中から人が集まる有名なフォトスポット。

すでに、たくさんの方が撮影の順番を待っていました。


その長い列を目にした瞬間、

「ひぃぃ……!」

と思わず声が出てしまうほど。笑

私たちは長い列には並ばず、少し離れた場所からパシャッと3枚だけ撮影しました。


本当に、3枚だけ。

でも、それで十分でした。

青いドームと白い街並み。

その先に広がる青い海。


短い時間でしたが、サントリーニ島らしい写真を撮ることができた気がして、大満足です。


たくさん撮影することよりも、「ここへ来た」という感動をしっかりと心に残せたことが嬉しかったです。


それにしても、まだハイシーズンではない5月で、この人の多さ。

「夏のハイシーズンには、いったい何人が並ぶんだろう……。」

親友と二人で想像し、さらに圧倒されてしまいました。



白い街の中を、寄り道しながら


ブルードーム周辺は観光地として栄えていて、お土産屋さんやアクセサリーショップ、お洋服屋さん、カフェなど、魅力的なお店がたくさん並んでいます。


細い路地を歩いていると、次々に気になるお店が現れました。


白い壁に映えるカラフルな雑貨。

海をモチーフにしたアクセサリー。

サントリーニ島らしい、青と白のお土産。

どのお店も小さな宝箱のようで、見ているだけでも楽しい。


「これ可愛い!」

「ちょっと、こっちも見たい!」


そんな会話をしながら、気になるお店へふらっと立ち寄っては、ゆっくりとお買い物を楽しみました。


目的地を決めて真っすぐ向かう旅も好きですが、こうして偶然見つけたお店に入ったり、気になった小道を曲がってみたりする時間も大好きです。


予定していなかった場所で、思いがけず心惹かれるものに出会える。

それもまた、旅の楽しさなのだと思います。


お買い物をしながら、ホテルまでゆっくりとお散歩。


少し前まで、あれほど階段に苦しんでいたはずなのに、可愛い街を歩いていると、疲れもいつの間にか忘れていました。笑


本当に、楽しい時間はあっという間です。

気がつけば、空は少しずつ夕方の色へと変わり始めていました。



昨日とは違う、柔らかな夕日


ホテルへ戻る頃には、もう日の入りの時間。


私たちはホテルで、お互いにポートレートを撮り合いながら、夕日の撮影をすることにしました。


「ここに立ってみて!」

「今の光、すごく綺麗!」


そんなことを言いながら、撮ったり、撮られたり。

カメラを構えて真剣な顔をしていたと思ったら、次の瞬間には二人で笑っている。

そんな時間も、この旅の大切な思い出です。


そして、この日の夕日は、昨日とはまったく違う表情を見せてくれました。


昨日は湿気が少なく、太陽の光線がまっすぐ海まで伸びていました。

海の上には力強い光の道ができていて、その光の上を歩き、太陽のもとまで行けるのではないかと思うほど。

強く、眩しく、見る人を圧倒するような夕日でした。

太陽そのものが、全力で輝いているような印象。


一方、この日は、空全体に薄く雲がかかっていました。

太陽の光が雲の中へゆっくりと滲み、空全体を柔らかく包み込んでいるよう。

輪郭のはっきりとした昨日の光とは違い、ほわっと穏やかで、優しい印象の夕日でした。

……穏やか、と言っても、このオレンジ色です。


空いっぱいに広がる鮮やかな色を前に、また言葉を失ってしまいました。


「はあ……綺麗。」


思わず、ため息がこぼれます。

穏やかなのに、しっかりと心をつかまれる。

柔らかいのに、忘れられないほど鮮やか。

同じ場所から眺める夕日でも、湿度や雲、風によって、こんなにも印象が変わるのだと驚きました。


昨日の夕日も大好き。

でも、今日の夕日も大好き。


どちらが綺麗かなんて、選ぶことはできません。

自然は、一度として同じ景色を見せてくれない。


だからこそ、何度見ても感動するし、何度でも撮りたくなるのだと思います。

太陽が少しずつ海へ近づくたびに、空の色もゆっくりと変わっていきました。


オレンジから赤へ。

そして、淡いピンク色へ。

その一瞬一瞬を残したくて、陽が沈むまでずっと撮影していました。


夢中でシャッターを切っていると、本当に時間が早く過ぎてしまいます。


「ああ、もう沈んじゃった。」


カメラを下ろしたときには、大きな満足感と、ほんの少しの寂しさが入り混じっていました。


あっという間だったなあ。

美しい時間ほど、どうしてこんなにも早く過ぎてしまうのでしょう。



写真の中で「やっほー」と現れる鳥たち


余談ですが、サントリーニ島には、本当にたくさんの鳥が飛んでいます。

空を撮影すると、必ずと言っていいほど、どこかに鳥が写り込んでいるのです。


一羽で大きな空を横切っていたり、何羽かで仲良く並んで飛んでいたり。


撮影した写真を確認すると、まるで鳥たちが、

「やっほー!」

と声をかけながら、写真の中へ入ってきたように見えます。笑


空を撮影していると、毎回のように現れる小さな鳥たち。

なんだか可愛くて、写真の中に見つけるたびに嬉しくなりました。


サントリーニ島の、どこまでも大きな空。

その中を自由に飛び回る鳥たちを眺めながら、

「私も鳥だったら、こんなにも大きくて美しい空を飛んでみたい!」

と思いました。


空から見下ろすカルデラ。

崖に連なる白い街並み。

光を受けて輝く青い海。

鳥たちには、どんなふうに見えているのでしょう。

毎日こんなにも美しい景色の中を飛べるなんて、ちょっと羨ましいです。



高校生に戻ったような夜


夕日の感動をたっぷりと味わったあとは、夜ご飯です。

この日は一日中たくさん歩き、長い階段も登ったので、夜はホテルでゆっくりしようということになりました。


近くのレストランで夕食をテイクアウト。

さらにデザート、アイス、ポテトチップスなどのお菓子も大量に買い込みました。

「さすがに買いすぎじゃない?」

と言いながらも、気づけばかごの中はいっぱいです。笑


でも、旅先ではこういう時間も楽しいもの。

ホテルへ戻ってからは、二人でジャグジーに入ったり、この日に撮影した写真を見返したり、たくさん話をしたり。


「あの階段、本当に大変だったね。」

「途中、足が震えてたよね。」

「でも、この景色を見られてよかった!」

「この写真、すごく綺麗!」


今日一日の出来事を振り返っていると、話が次から次へと止まりません。


美しいレストランで食事をする時間も大好きです。

でも、ホテルの部屋に好きな食べ物を並べて、親友と何時間も話す夜も、同じくらい大好き。

特別なことをしているわけではないのに、ただ一緒にいるだけで楽しい。

その感覚は、まるで高校生の頃に戻ったようでした。

お菓子を食べながら写真を見返して。

どうでもいいことで笑って。

話が終わったと思ったら、また新しい話が始まって。

本当に楽しくて、幸せな時間でした。


旅の思い出というと、美しい景色や有名な観光地を思い浮かべます。

けれど、あとから心の中に残っているのは、こうした何気ない時間だったりするのかもしれません。


長い階段を登りながら笑ったこと。

ブルードームを見て感動したこと。

夕日が沈むまで夢中で撮影したこと。

ホテルでたくさんのお菓子を広げたこと。

親友と、時間を忘れて話したこと。


そのすべてが重なって、忘れられない一日になりました。


昨日とは違うサントリーニ島の景色を、朝から夜までたっぷりと感じた2日目。

楽しい一日は、本当にあっという間です。


明日は、いよいよサントリーニ島3日目。


そして、この島で過ごす最終日です。


次回は、クルーズ船に乗って、海の上から眺めたサントリーニ島の景色をまとめます。

最後までご覧いただき、本当にありがとうございました。



clear Yuki

 
 
 

コメント


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